EmIrA JoUrnAL

文房具・ゲーム・音楽が好きな在馬会社員♀

聞き流すだけで英語は話せるのか

こっちで「聞き流すだけで英語が話せるようになる」という人がいるかと思えば、あっちで「語学の習得は地道な努力があってこそ」という人がいる。
どちらが正しいのだろうか、私の意見を述べたいと思う。

聞き流すだけで英語が話せる?

英語を今まで真面目に勉強したことがある人ほど、自分の今までの努力を馬鹿にされたような感じがするし否定的な意見を言いたくなるものだ。
私もこの手のコマーシャルをテレビやラジオで見たり聞いたりするとイラッとしてしまうが、あながち嘘ではないという意見を持っていたりする。


ただし「超初心者」という限定的な層に向けて、という事も付け加えたい。
ここで私が言う超初心者とは、義務教育で習った英語の文法や単語がすっかり抜け落ちてもはやHelloやThank youしかわからないというようなレベルである。


身近な例で私の母の話をしよう。
50代前半の彼女は高校はおろか、中学時代も英語が死ぬほど嫌いでそもそも勉強をしていないために、まぎれも無く超初心者である。
それが海外旅行に行き始めたことをきっかけに、数か月前から英語を勉強するようになった。
週末に英会話教室へ通い、それ以外の日は英語と日本語が交互に流れてくるCDを聞いているようだ。(例の通信講座ではなく本屋で手に入れた教材ではあるが、やっていることは同じ)
そんな母が始めて数か月、英会話教室で先生に言われたことが理解できるようになってきたというのだ。
自分で単語を入れ替えて言いたいことを言うようになったし、私からしても確かに成長していると思う。
何をどういう風に言えばいいのか右も左もわからないレベルの人にとっては、一定の効果があるのだと感じた理由である。


一方で、それから一歩先に進んだ人、自分の言いたいことに対して単語や表現が出て来なかった場合に自分の言葉で言い換えができる人にとっては全く意味が無いと言っても過言ではないと私は考える。
コーヒーの場所を聞きたいなら「Where is coffee?」でも「Where can I find coffee?」でもわかってもらえればなんでもいいのだ。正解は一つではない。
それができる人に今更「この時はこう言うんですよ~」なんて言っても仕方無いのだ。

高い目標があるなら地道な努力は不可欠

「旅行に行って困らない英語力」が欲しい人であれば、聞き流すだけ勉強法は実に有効だと思う。
しかし「外国人相手に仕事をする英語力」や「大学や大学院に留学できる英語力」が欲しい人には地道な努力が不可欠だ。
聞き流すだけ教材は基本的に簡単な日常会話にとどまっており、難しい単語や専門用語は一切出て来ない。つまり、地道な努力無くしてそれらの単語を知る機会など存在すらしないということである。


カジュアルとフォーマルで選ぶ単語が違ったり、書き言葉と話し言葉で言い方が変わったりすることを知るためには、楽な方法なんて2014年には無いのだ。

自分の目標を再確認

旅行に行くための英語なら努力しなくても身につく。
それより上の英語力が欲しいのであれば、楽な方法を考えずにただひたすら地道に勉学あるのみ。
ここから先の勉強方法にも正解は存在しない。
その人それぞれに合う勉強法を色々試して試行錯誤しながら見つけて行かなければいけない。


私もまだまだゴールは遠いが努力あるのみなのだー。