我が家の万年筆の中で最も問題を抱えているプロギアスリムを遂に修理に出しました。
来週で購入後一年という保証期間が終わるため、ギリギリですが購入店に持っていくことに。
実は数カ月前から症状があったのですが色んな原因を考えている内に悪化…。
結局のところ原因は、首軸のひび割れによるインク漏れでした。
初期症状 ~吸えないインクと首軸分解事件~
夏から秋に季節が移ろう時期だったと思います。
インクを使い切ったため洗浄をしていつものようにインクを吸入しようとしたときに違和感がありました。
ペン先をしっかり瓶に浸けているにも関わらずタンク内に少ししか上がってきません。空気を吸っているような感じです。
変だと思うも、首軸までインクに浸けたらちゃんと上がってきたので(乱暴ですが)特に気にせず使うことにしました。
その数日後、インクの減りを見るのが好きなので、あとどれくらい残ってるかなぁ~と胴軸を外そうとしたその時
首軸が分解した
と言ってもすぐには理解できず、あるはずのコンバーターが無いのでパニックに。
首軸と胴軸の繋ぎ目はネジになっていますが、反対側も実はネジになっているんですね。分解したことが無いので初めて知りました。
その時は胴軸との間のネジではなく、ペン先側のネジが緩んでしまって分解したのでした。
見て見ぬふりをして元に戻し胴軸側のネジを緩めようとしますが、緩むのは緩んではいけない方だけです。
固く締めた記憶はありませんが、かなり固く外すのに苦労しました。
なんとか胴軸を外したとき、胴軸内で溢れ出すインクを目撃したのでした。
胴軸内でインクが漏れたのでパッキンの部分で固まってしまい外れなくなっていたのです。
おさまらない症状
胴軸内でインクが漏れたことはパイロットのグランセでもありました。
この時の原因はコンバーターのひび割れだったため、今回も「コンバーターが割れていたのだろう」と買い替えることにしました。
買い替えて数日後、同じように胴軸内を覗くとやっぱり漏れている。
先日緩んだ部分を締めて確認するも、インク漏れはおさまらず。
洗浄後の乾燥が不十分で水分が蒸発しただけ。
コンバーターが上手くはまっていなかっただけ。
パッキンがしっかりしているのでペンケースは汚れないし、あまり深くは考えず気にしていませんでした。
悪化する症状
二カ月ほど前でしょうか、プロギアスリムを使う度に手が汚れることに気付きました。
最初はキャップを外した瞬間だけだったので、これまた乾燥が不十分だったと思い気にせず。
しかし時が経つにつれ、何度拭いても手が汚れるので遂に原因究明に乗り出したのであった。(遅い)
原因は首軸のひび割れ
キャップを外し、しばらく置いてインクがどこから出てきているか確認することにしました。
すると数十秒で首軸に水滴が付き始めます。
その部分をよく見ると、割れてました。
ペン先が刺さっている部分にパックリとヒビが入っています。
数カ月私を悩ませた原因は、首軸のひび割れとわかってスッキリしました。
とはいえ首軸が割れたと言ってもそれはペン先側。
それで胴軸側までインク漏れしますか?
他にも原因がありそうな気がするのですが…修理に出すことにしました。
保証期間内でも修理は有償?
販売店に持ち込むなり言われたのが「保証期間内でもひび割れは有償になる可能性が高い」ということ。
自然に割れるということは考えにくく、割れるのは落とした時が多いからでしょう。
私もグランセを二度も落として割っているのでよくわかります。
しかし、プロギアスリムに至っては一度も落としていません。
ペン先がすぐにずれるというデリケートな体質のこの子は、誰よりも大事に育ててきましたからね。
「どこまで悩ましてくれるの、プロギアスリム」と心の中で思う私。
なんと修理期間も一カ月以上かかるそうです。
4月までに帰ってきてくれればそれでいいんだけど、唯一のMニブが無くなるのは辛い…。
とりあえずは承諾し「修理費用が3000円以上かかるなら連絡ください」と伝えて預けることにしました。
5千円くらいかかっても修理しますけどね。
本当に手塩にかけて育てた子なので手放すのは惜しいです。
完治して帰ってくれば何も言うことはありません。
一カ月後に元気な姿を見せてくれることを願いながら待っています…。