日本では既にきっちりと考え抜かれた素晴らしい手帳たちが売られている。
高橋書店手帳や能率などの従来のものから、ほぼ日手帳やジブン手帳などの手帳自由度の高いものまで幅広く選択肢が与えられている素晴らしい環境が整っている。
しかし国外に出てみると手帳の選択肢というのは極端に狭くなってしまうのが現状だ。
もっと可愛い手帳を使いたいと思う海外ユーザーたちは日本から手帳を輸入しているケースも少なくないようである。
そんな限定された環境の中で創造性溢れるユーザーに人気を博しているのがBullet Journalである。
Pinterestで手帳のキーワードを追っていたらBullet JournalのPinしか流れてこないという人気ぶり。
私も始めてみたのだけどこれが意外に楽しく、効率的なので是非ご紹介したい。
Bullet Journalとは
Bullet Journalはデジタル製品デザイナーのRyder Carroll氏によって発案された手帳法である。
日本ではバレットジャーナルという呼ばれ方をしているようだ。
手帳という分類に属しているがほぼ日手帳などのように製品そのものが売られているわけではなく、メソッドに沿って自作していく手帳だ。
基本的に中点(・)をつけたタスクを羅列していくため、これをBullet(弾丸)と呼んでいる。
自作手帳というと絵や字が上手い人が美しく手帳を作り上げていくイメージが私にもあったのだが、Bullet Journalは文字さえ書けば問題ない。
それどころかこのようなメリットがある。
- 初期投資が通常の手帳に比べ安い
- 自由度が高い
- タスク管理に最適
- 勉強、ダイエット、習慣トラッカーとしても大活躍
Bullet Journal 基本の始め方
bulletjournal.com
こちらの公式ページにあるBullet Journalの基本に基づいてお伝えします。
i.用意するもの
- 好きなノート(方眼)
- 好きなペン
以上!
ii.記号の使い方
タスクやイベントを箇条書きにしていくわけだが、それぞれ記号を付けて記入していく。
タスク:・
イベント:○
メモ:-
タスク
完了したタスク:×
次月に移動したタスク:>
スケジュールに入れたタスク:<
重要又は緊急なもの:*を・の左側に書く
上記の記号は公式によるのだが好きなように変えてももちろん可。
タスクの書き方については後ほど詳しく解説します。
iii.ページ番号を振る
Bullet Journalではそれぞれのページにトピックを持たせてそのことについてだけ書いていく。
後でどこに何を書いたかわからなくなるという事態を避けるためにページ番号が重要な役割を果たすということだ。
厚いノートなんかに一気に番号を振るのは大変なので使いながら書き加えて行っても良い。
1.インデックスを作る
ノートの最初2、3ページはインデックスページとして置いておく。
ここは目次なので図のようにトピックとそのページ番号を記入する。
2.Future Log(フューチャーログ)を作る
基本は月ごとにスケジュールを考えていく仕組みであるため、来月以降の予定ややりたいことを書いておくページになる。
日程の決まっているものは数字と共に内容を書き、未定のものは内容だけを書く。
このように見開き6カ月分くらいのスペースをFuture Logとして置いておく。
3.Monthly Log(マンスリーログ)を作る
左のページに日付と曜日を書く。
決まっているスケジュールはこの月間ログに初めから落とす。
またその日起こった出来事を簡潔にまとめるページとして使っても良い。
右側のページにはその月にやろうと思っていること、先月中に終わらず移動してきたものを羅列するスペース。
4.Daily Log(デイリーログ)を作る
その日のイベントやタスクについて順次書き留めていくページ。
前日にやると決まっているものややりたいことを書き、日中は進捗確認と実際にやったことを追記していく。
終わったタスクには・の上から×を書いて消していく。
iv.1カ月が終わったら… Migration
Bullet Journalは1カ月が終わると新たにMonthly Logを作って新しいスタートを切るのだが「先月中に終わらず移動するタスク」を見極める作業が不可欠な作業である。
一カ月が終わったらもう一度デイリーログやマンスリーログの右側をタスクを見返してみよう。
・のままで×(完了)が書かれていないタスクが残っているのではないだろうか。
本当にまだ必要なことなのか見極める作業を今から行う。
もうやらなくていいタスクに変わっていたら打消し線を引いてその一行を消す。
まだやらなければいけない、次月にやりたいタスクであれば・の上から>を書いて、新しい月のマンスリーログ右ページに記載する。
それが二か月以上先のものであれば<を書いてフューチャーログに記載する。
こうしてすべての・の上から「×」か「<」か「>」が書かれてある状態にして一カ月を終える。
v.応用編 いろいろな使い方
フードログ
食べたものを記録する。ダイエットや食生活のチェックに。
ペン・インクログ
インク沼にはまっている方にオススメの使い方。
自分が持っているインクが一目でわかる。
Bullet Journalにオススメのノート
ノートは方眼であることさえ守れば、本当にそれぞれお好きなものを使っていただいて構わない。
1.公式ノート
一応Bullet Journal公式サイトから専用ノートが販売されているのでご紹介。
インデックスページや記号をまとめられるKEYページなどがあり、ページ数もあらかじめ書かれている。
Bullet Journalガイドと3本のしおりつき。
20ドル+海外送料
2.多くののブロガーが薦めているノート

ロイヒトトゥルム ノート A5 方眼 ノルディックブルー 354585
- 出版社/メーカー: LEUCHTTURM1917
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海外のBullet Journal関連ブログを見ていると大体みんなこのノートを使っている。
ドット方眼ノートだがこちらもインデックスページがあり、ページ番号が振ってあるのが特徴。
しおりも付属しており、背表紙をめくったところににちょっとした袋もついているようだ。
※追記(2017/7/23):手に入れたので詳細をレポしました。気になる方はこちらも。
emirakb.hatenablog.jp
3.日本の高級ノートたち
手帳用として使える万年筆でも裏抜けしない日本製ノートはやはりオススメ。

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ニトムズ STALOGY 365DaysNotebook A5
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4.私が使用しているノート
今私が住んでいる寮は荷物の受け取りが非常に面倒なので店舗で買えるノートにしました。
もはや世界の無印良品。どこに行っても売っている。
値段は安いけど万年筆でも裏写りせずポケットやバンドもついているので意外にお勧め。
Bullet Journalの魅力とは
タスク管理を中心とした構成なので確実にやりたいことややらなければいけないことを消化できるのが一番の魅力。
市販の手帳を使っていても「こんなページがあればいいのに」と思うことはあると思う。
Bullet Journalではデイリーログの途中にいきなり「ダイエットトラッカー」を挟んだって良いのだ。
デイリーログを数日飛ばしても大丈夫だし、マンスリーログをカレンダー方式に変えても良い。
そこに広がるのはただ自由なのだ。
基本の使い方からみんながそれぞれ自分に合ったページを追加しているので、Instagramの#bulletjouranlや#bujojunkies、Pintarestなどで画像を見ているだけでも面白い。
是非みなさんもこの自由な空間に飛び込んでみませんか?