EmIrA JoUrnAL

文房具・ゲーム・音楽が好きな在馬会社員♀

Bullet Journalが誤解されている5つの事

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Twitterを徘徊しているとバレットジャーナル(Bujo)のことを難しく誤解されている方がとても多くいるように感じます。一つ一つそんなこと無いよ!と言って回りたい気分です。

Bujoと聞いて「自作手帳」というワードだけイメージしてしまうと凄く面倒くさそうですよね。「商業手帳でさえ続かないズボラな自分が自作手帳なんてできるわけない」という発言をよく耳にします。私がここで何度も言っていることですが、Bujoはノートとペンだけあれば今すぐ始められます。可愛い字を書く能力も、綺麗な絵を書く能力も、可愛くデコレーションする能力も一切要りません。コンセプトはとてもシンプルなタスク管理法なのです。手帳という分類のされかたではありますが難しくも怖くもないということが分かってもらえたら嬉しいです。

そういうわけで「考えすぎっ!」と私がつっこみたくなった発言に対して反論していきたいと思います。

1.自己管理がきちんとできる人だけができる

Bullet Journalは自己管理ができる人になるためにします。自己管理ができないという自覚のある方であれば尚更オススメしたい。

何を隠そうBujoの開発者Ryder Carroll氏は幼い頃に注意欠陥障害(ADHD)を指摘され、集中力を高めるためのノートの取り方を自身で模索した末に完成されたのがBullet Journalのコンセプトなのです。(ソース:IT達人が生み出した手書きの整理術 - WSJ)つまり、Bujoは集中力が続かなかったり忘れっぽかったりする行動を改善する方法であると言っても過言でははありません。

自己管理能力に自信がないからできないというのは全く逆の話で、自己管理能力をつけるために行うのがBujoのコンセプトであります。

2.可愛く書けないからできない

Bujoで検索をすると商業用手帳を遥かに超えるお洒落で洗練されたデザインのページを見ることとなるでしょう。それで心が折れるんですよね、わかります。しかしネット上で目にするお洒落なノートは個人がやり方を改変した進化版であり本来のBujoとは違います。この記事の最後にCarroll氏がYouTubeにあげているやり方を説明した動画を貼っておきますので一度ご覧になってみてください。よく見かける可愛くデコレーションされたノートとは全く違うシンプルな方法に驚くことと思います。

Bujoを作成するのに必要な能力は文字が書けること。たったそれだけです。可愛くしたいならいくらでもできますが毎日To-Doリストを作るような感覚に似ています。付箋やメモ帳に書くのと何が違うかというとノートに書くことで前日までのタスクがすっと残っていくという所でしょうか。付箋なら粘着力が弱って無くなってしまうかもしれないし、メモ帳ではやり残したタスクを管理するのには少し向いていないかもしれません。数日後残ってしまったタスクを見つめて、まだ本当に必要なことなのか考えることも大事な作業の一つです。この作業に見た目の可愛さは必要ありません。

3.面倒で毎日続けられる自信が無い

毎日しなくて大丈夫。日にちを飛ばしても空白にならないノートの作り方で罪悪感は減ります。恐らくこの発言は先述の「可愛くデコレーションするのが面倒」ということにもつながってくるのではないでしょうか。何度も言いますがデコレーションは不要です。ここで本来のやり方とは少しずれてはいますが私の先月までのレイアウトをお見せしましょう。

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この週はたまたま毎日書いてますが、私も毎日欠かさず書いているわけではありません。他のページでは日付が飛んでいます。当時やっていたやり方は前日もしくはその日の朝に、日付と時計のスタンプを押して黒いペンで線を一本引く。たったこれだけです。1分もかかりません。別に時計スタンプなんて不要だし、日付だって手で書けば5秒もあったらできます。簡単ですよね。

商業用手帳であればその日を飛ばせば空白になってしまってもったいないと思ったり、なんで続けられないんだろうと罪悪感を抱えるたりすることもあるかもしれません。今日は一日中ゴロゴロするからタスクなんて無いよ!って日には飛ばしてしまいましょう。もし意気込んで新しいノートを買って続けられなかったとしても、普通のノートですから残りはメモ帳でもなんでも使ってください。普通の手帳よりはむしろハードルは低いくらいです。気張らずにやりましょう。

4.ノートが高い

Bujoユーザの中で最も人気が高いLEUCHTTURM 1917を筆頭に、Moleskineなどみんな3,000円くらいのノートを使用しています。私もLEUCHTTURM 1917ユーザです。「続くかどうかもわからないのにノートに3,000円も出せない」そんな気持ちは私もわかります。しかしノートは本当はなんでも良いのです。ドット方眼ノートが"推奨"されていますが必要というわけではありません。よくある横罫のノートでいいんです。ご自宅に途中までしか使っていないノートが一冊でも残っていたりしませんか。そういう普通のノートから始めてみてください。段々慣れてきて高いノートも良いなぁと思うようになってから購入すればいいだけです。実際私は慣れるまで無印のノートを使用していました。A5のドット方眼リングノート500円(無印良品ネットストア)です。

特別なノートなんて不要です。お手元にあるノートで充分です。

5.自作手帳が自分に合うか分からない

手帳のことを考えておられる時点で今すでにどちらかの商業手帳を使っておられることでしょう。そのプロによって考え抜かれた完成品を目の前にして自分が同等のクオリティのものを作り上げられるか不安になる気持ちはわかります。しかし誰が一人一冊しか手帳が持てないと決めたのでしょうか。手帳を複数使いする方法もありますが、もっと簡単な方法から始めてみましょう。

繰り返しているようにBujoには決まったノートはありませんし、文字さえかければ今すぐにでも始められます。ということは今お使いの手帳をBujo化してみるというのはいかがでしょうか。それなら日付を書く手間も要りません。タスク管理を新しい方法で今ある手帳で始めてみる。今の手帳を捨てる必要もないし、やり方が合わなければ自分の従来のやり方で手帳をつけていけばいいだけのお話です。「既にある手帳をもっと効率よく使ってみる」こう考えてみたらBujoとは何も特別なものではないと理解して頂けるのではないでしょうか。

手帳に一長一短があるのは事実です。私もほぼ日手帳とBujoの二冊を並行して使っています。ほぼ日は日記帳に近い使い方をしていますが、使用頻度は格段にBujoの方が高いです。自分に合う手帳がそれぞれ違うようにBujoが合うかどうかも人によって違います。だからこそ今ある材料から始めましょう。意気込むような難しい方法ではありません。もっと簡単に考えてみてください。

特別なノートもスキルも不要!シンプルが一番。

どうですか?簡単でしょう?私ができるんだからみなさんもできます。新しいノートもペンも要りませんよ。興味がわいた方は今ご自身で使っている普通のノートや手帳で始めてみてください。Bujoは自作手帳という概念ではなく、効率よくタスク管理をする方法という視点から見るとなんとも簡単そうではありませんか。最後に公式から出ている基本の動画を貼っておきますのでまずは見てください。どれだけシンプルで簡単かが一目でわかると思いますs。
※日本語字幕をONにしてごらんください。

www.youtube.com

以前Bujoのやり方をまとめた記事を書いたので良ければこちらもどうぞ。

emirakb.hatenablog.jp