マレーシアでゲーミングPCを欲しいという日本人は数人存在するでしょうが、基本的にノートパソコンを選択するのが普通です。日本に帰ることが前提で、それがいつになるかわからない日本人にとって引っ越しする際に面倒になるからです。
それが私が今までノートパソコンばかり使っていた理由でもあります。
そんな私が今回、デスクトップゲーミングPCについに手を出した理由は一つ。
日本に帰る帰る言いながら５年も経っちまったし、そもそもコロナで帰れる見込みが一切立たねぇ。
世界でパンデミックを引き起こしている新型コロナウイルスの脅威は日々高まっていて、先日ついに日系航空会社が日本入国フライトの予約販売を制限したというニュースを見たことが引き金になりました。
もう日本の地を一生踏むことは無いんじゃね？
だったらここで最高の生活送りたい
ってことです。
もし日本に引っ越すことになったとしても、PCは分解して持って帰ると決めました。
自作することも考えましたが、世界的パーツ供給不足によりパーツ価格が高騰しているだけでなく、手に入らないことからBTO（受注生産）のPCを購入しました。
おかげで価格はRM8,610（24万円）です。
今はマジで時期が悪いらしいですが、欲しい時が買い時。多少高いくらい目を瞑ります。
お店の情報やスペックについても詳しい情報を残しています。
デスクトップPCをメインにするのは十数年ぶりとなりました。
いろいろあったおかげでマレーシアに来てから３台目のPCです。私の人生ではWindows Meを買ってもらった日から、記憶上では8台目です。
高価な買い物となりましたが、大変満足でした。
今まで使っていたパソコン
これを購入するまでに使っていたのは2018年に購入せざるを得なくなったAcer Travelmate P648です。
その前に使っていたAcerのノートパソコンは上階の水道管破裂により部屋に大雨が降り、水没したため購入したものです。上階の所有者が特定できず、管理会社の対応もゴミで泣き寝入り、自腹で買いました。
（こちら訴える予定でしたが、準備を手伝ってくれていた弁護士の友人が急逝してしまい、他の人に頼む気持ちになれずしんどいだけなので諦めました。）
ビジネスモデルとしては当時上位クラスだったもので、HDDを512GBのSSDに積みかえたため15万円くらいしたと思います。
CPU: Intel Core i7-7500U
GPU：Intel HD Graphics 620
メモリ：8GB
容量：SSD 512G
ゲーミングではありませんが、i7なので一応ゲームはもっさりですが我慢すればCities Skylinesもできます。
Overcooked 2は問題ありません。
でも快適にゲームをプレイするには、かなり厳しい環境ですよね。ｸﾞﾗﾎﾞｶﾞﾀﾞﾒ!!
まだまだ使えるので、これからは出張専用機になります。
マレーシアでパソコンを買う時の注意点
マレーシアでパソコンを買うときの注意点ですが、Low Yat Plazaが安く買えると訪れる日本人が多いように思います。
1階（G Floor）にある各PCメーカーのオフィシャルショップで購入する場合は問題ないのですが、Low Yat Plazaは安い代わりに、ライセンス関係の意識がガバガバで、正規ライセンスのWindowsでないことが多いです。
安いパソコンを買う時に、Windowsは正規のHomeまたはProで、プロダクトキーをもらえるか聞いてみてください。
OfficeやAdobeのクラック版をインストールしてくれる所もありますが、安いからと言ってお勧めしません。詳しくは言いませんが、タダより高いものはありません。
周辺機器においても、Low Yatの中でもきちんと大きなお店を構えていて、Official Reseller等の表記がある店にしてください。そうでないところは偽物もあります。箱も何もないのに、正規品を謳うなんて正気を疑う店もゴロゴロしてます。
とはいえ、そのあたりさえ気をつければLow Yat Plazaはガジェット好きにとって面白いモールなので上手く付き合ってください。
PJやSubang Jayaあたりにお住まいの方は、Digital Mallもお勧めです。Low Yatよりは小さいですが、KLまで行かずに欲しいものは揃います。
ビルドをお願いしたお店
今回ビルドをお願いしたのはSunway GEOにあるLEVEL51というお店です。
プロゲーマーのスポンサーもやっているAFTERSHOCK PCのマレーシア店らしいです。
もちろんWindowsの正規販売店でライセンスも安心。
Omegaのゲーミングチェアは売ってますが、その他の周辺機器は一切扱わないゲーミングデスクトップとゲーミングノートの専門店。
安心のGoogle高評価。
受注生産なので別にお店に行ったってパソコンが触れるわけではありませんし、ネットから注文できるので行く必要はないです。でもパーツの組み合わせを相談したいなら断然行ったほうがいいです。
すごく親身になってアドバイスをしてくれます。みんなめっちゃいい人だった。
予算とPCでやりたいことを伝えるとお勧めの組み合わせを教えてくれます。
私はソフト側は一般人よりはまだわかりますがが、ハードに対する知識がほとんど無いので助かりました。
でもメーカーPCと違い、ソフト側のサポートが無いのでOfficeのインストール方法も不安っていうレベルの人だとちょっと厳しいかもしれないです。（そんな人はゲームしてないか）
予算と用途
趣味とも言えない好きなことが多すぎる問題を万年抱えている私なので、パソコンでやることはたくさんあります。
・動画編集（DaVinci Resolve）
・画像編集（Adobe Photoshop、Illustrator、InDesign→Affinityに変える）
・RAW現像（DDP4）
・ウェブデザイン＆コーディング
・ゲーム（Cities Skyline、APEX）
・Office
クリエイティブ系は前のパソコンでギリギリできるって感じでした。
RAW現像、画像編集、動画編集をやっていると書き出しにかなり時間がかかるので、このあたりの作業をしているとスペック不足を存分に体感することができます。
いやビジネスモデルでやろうとしている自体が間違いなのはわかってるけど、コロナ前は２か月に１回は出張があったから…。
ゲームはPS4がメインなのでPCではほとんどやってませんでしたが（ていうか重くてストレス溜まる）、これを機に始めようと思っています。
最初の予算は5000リンギ、14万くらい。
一応ストレス無いレベルでの最低ラインが6000リンギ、17万くらいでした。
でもせっかく買うのでってことで、理想のスペック並べてたら9000リンギ近くになることがわかったので、ヤケクソで予算を２倍に拡張しました。
でもモニターやキーボード、マウスまで揃えたので、その辺を含めたら無事に１万リンギを突破しました。日本円で30万円ギリギリです。
やっぱりゲーミングPCって高いすね…。
スペック紹介
すでに書きましたが現在、パンデミックによる需要増と供給減によりPCパーツがすべて値上がりしてます。
特にグラボの価格高騰がひどいです。マザーボードもCPUも値上がりしてます。
言わずもがな、マレーシアは日本よりもっと状況が悪いです。
元の状態に戻るには数年かかるだろうと予想されており、待ちたくないので買いました。
数か月前よりはかなり値上がりしてるので暖かい目で見てください。
PCケース
Fractal Designみたいなメッシュのケースです。（Fractal Designとは言ってない）
一番やっすいの選んだらこれだった。デザインがかわいいので気に入ってます。
マザーボード
ASUS B550M-PLUS TUF GAMINGのWifi付きモデルです。
LAN接続しか使わないといえばそうなのですが、あると色々便利なのでつけときました。
Bluetoothが使えるのも良いです。
私だけだと思いますが、Bluetoothマウスの接続がなんか不安定だな～と思ってたらアンテナつけ忘れてました。
無線LANだけかと思いきや、Bluetoothもアンテナないとまともに動かないんスね。
LEDの色はARMOURY CRATEというソフトをインストールすると変更できます。
レインボーもいいんですけど、シンプルに単色にしました。
ちなみにキーボード＆マウスに合わせてロジクールのブルーに合わせていますが、発色の問題で同じ色コード（#00FFFF）を指定しても同じ色にはなりません。調整してR5G255B200で大体同じになりました。
CPU
めっちゃ高いパーツその１。
AMD Ryzen 7 5800X、8コアのRyzen第４世代。
性能はスゴイんですが、発熱もスゴイです。
ファンが付属しないので、CPUクーラーを別に用意しないといけないのと、空冷はほぼ無理らしいので、後述しますがソコソコする簡易水冷が必須です。
GPU
めっちゃ高いパーツその２。
GeForce RTX 2060
最新機は3000番台だよ？しかも2060 Superじゃなくて2060？
そんなことは私でも知ってるけど、手に入らないんだから仕方ない。
しかも3070は今マレーシアで15万円くらいする。手に入ったところで無理すぎぃ～。
2060でも十分すぎる性能出るので問題ないです。ええ。
メモリ
ちょっと高いパーツ。
KLEVV BOLT X 16GB×2枚＝32GB 3200Hz
映像処理系でもうストレスを感じたくなかったので32GBにしました。
控えめに言って快適です。素晴らしい。
ストレージ
SAMSUNG PM981a M.2 SSD 1TB
高い。
今はこれだけです。
もう一つM.2つけれるので、足りなくなったら増設を考えてます。
SATAは４個あるけど、電源の問題が出てくるかもしれないからHDDは１個にしてって言われました。SSD2TB＋HDD4TBでいいかなぁ。
CPUクーラー
地味に高いパーツ。
ARKTIC Liquid Freezer II 240
CPUクーラーが付属していないのはわかるけど、真面目にたっけぇ。
Ryzen 7 5800Xに空冷はダメだってことで、簡易水冷に。
店員さんに「このファンめっちゃいいやつだけど、残念ながら光らないところが唯一の欠点」と言われたのでこれに決めました。
追加費用なしで選べるケースファンがすでに光るので、CPUファンまで光らなくていいです。
電源ユニット
LEGION 750W （GOLD）
今のスペックなら別に650Wでも良いんですが、拡張性を考えてあらかじめ大きめのものを搭載しました。
OS
Windows 10 Home
シリアルキーを持ってる人は買わなくていいオプションです。
私は買ったのですが、アクティベーションまでは済ませてくれていました。
LEVEL51はMicrosoft認証店なので正真正銘の正規品です。
（偽物を心配しないといけない国ってどうなんだ）
その他にもオプションは色々
ケースファンをおしゃれなやつにしたり、ケーブルスリーブの色を変えたり、電飾を追加したりと、オプションは沢山ありますが、私はこの辺はいじってません。
保証はデフォルトで3年間です。
お店でパーツの購入・交換をお願いできるだけでなく、自分で調達したパーツの組み込みもやってくれるそうです。
支払いと受け取り
以上、RM8,610の内訳でした。
もちろん組み立て費用込みでこの値段なので、個人的には満足しています。
支払いはクレジットカードも可能ですが、少し値段が上がるので実質現金オンリーです。
RM350をデポジットとして申込時に支払い、完成時に残りを振り込んで受け取りです。
送ってもらうこともできますが、私は近所に住んでいるのでお店まで取りに行きました。
取りに行く人は、GPUとマザーボードの箱や、電源用ケーブルといったものも渡されるので大きな袋も持って行ったほうがいいです。
目の前で動作確認などはしません。
BTOとお店の感想
BTOとはいえ、今回めちゃくちゃパソコンのことを勉強しました。ある程度知識がないと、いくら相談に乗ってくれるとはいえ、どれにすればいいかなんてわからないですからね。
普段一緒にゲームをしてくれているフレンドさん達にも聞きまくっていたのでご迷惑をおかけしました。
自作はもちろん素晴らしいですが、現在のように一般人がパーツを手に入れられない状態だと厳しかったりしますし、何より忙しくて組む時間がない人の強い味方です。
パーツ同士のバランスや相性も熟知しているプロに任せるのは、やはり安心感があります。
本当に自作PCとメーカーPCの中間くらいの感覚でした。
メーカーPCとの大きな違いは、不要なソフトが一切入っていないということ。
私がメーカーPCを買うとプリインストールソフトのアンインストールからやるので、その手間が無くて控えめに言って最高です。
デスクトップPCはうるさいイメージがあったのですが、ONになってるか音ではわからないくらい静かです。エアコンの方が何倍もうるさい。
あとなんといってもショップ選びが重要になってくるのですが、LEVEL51はその評価に違わない素晴らしいお店でした。
売り上げが欲しいために出来もしないことをできると適当に言ったりということが本当にこの国では多いのですが、LEVEL51の店員さんはきちんと根拠となる理由を述べながら意見を言ってくれるので信頼できました。
１度目は元々の予算と理想としているものとの金額差が大きく、決断できず二度も行ってしまったのですが、どの人に当たっても丁寧で、意見が変わったりということもありません。
マウスやキーボードすらも扱わない、ゲーミングPC専門店としてのプライドを端々に感じられました。
私は今回デスクトップを買いましたが、マレーシアでゲーミングノートの購入を検討される方にも非常にお勧めです。
人生で一番高い買い物をしましたが、お値段以上の満足感を得ることができました。
このパソコンを使ってこれから色々なことに挑戦していきたいと思います。
色々注文した周辺機器がまだ届いてないので、その辺も来たら憧れだったデスク紹介します。
