万年筆の洗浄って数時間ほど水に浸しておくだけで大丈夫なんですが、コンバーターで水を吸ったり出したりするとまだインクが出てきたりします。
コンバーターで吸ったり出したりしても良いんですが、なにせ小さなコンバーターをくるくるするのは時間がかかるし、そもそもコンバーター自体に負担が結構かかるので体感としてパッキンなどが傷みやすくなる気がします。
スポイトを使うととっても簡単に洗浄することができるんですが、手持ちの万年筆の中で今までセーラーだけがありませんでした。
カートリッジやインクを差す部分はメーカーによって大きさが違うので流用ができないんですね。
セーラーだけ仕方なくコンバーターを使っていたのですが、昨年秋ついにセーラーからも洗浄スポイトが販売されることとなりストレスからめでたく解放されることになりました!
プラチナ、パイロット、セーラーの万年筆洗浄スポイトについてせっかくだからまとめたいと思います。
洗浄液とセットで付いてくるプラチナのスポイト
むしろ洗浄液の方がメインではありますが、かの有名な「プラチナ万年筆 インククリーナーキット」を買うと洗浄用スポイトが付いてきます。
この洗浄液は頑固にこびりついたインクも溶かしてくれることで有名で、水だけで洗浄するときと比べて明らかに水の濁り方が違います。
臭いが少しするものの洗浄液自体は透明ですので濁りは汚れということになります。
プラチナの万年筆を持っていなくても強くオススメしたい商品ですが、結構高いので開けるときは全員大掃除です。
他のメーカーもこの洗浄液と共に専用スポイトを併用するのが一番いいですね。

プラチナ万年筆 万年筆インククリーナーキット ICL-1200#0
- 出版社/メーカー: プラチナ万年筆
- メディア: オフィス用品
- 購入: 2人 クリック: 3回
- この商品を含むブログを見る
パラレルペンに付いてくる!パイロットのスポイト
パイロットの洗浄スポイトを手に入れたのは実は偶然でした。
パラレルペンというものがあるのをご存知でしょうか。
万年筆やガラスペンを置いているようなお店ではよく見かけますが、パッケージが英語なので逆輸入なのだろうと思います。
これを買うとスポイトが付いてくるんです!
パラレルペンもコンバーターを利用することができるので、その逆でパラレルペンの洗浄スポイトももちろん普通の万年筆に使えちゃいます。
スポイトがデフォルトで付いてくるほど通常の万年筆よりもパラレルペンは汚れが残りやすいのかもしれません。
他のメーカーのものと比べて色がはっきりついているので、洗浄具合が確認しにくくはなっていますが機能的には◎です。

パイロット カラーペン パラレルペン P-FP-120R-15 ペン幅1.5mm
- 出版社/メーカー: ?パイロットコーポレーション
- メディア: オフィス用品
- この商品を含むブログを見る
2018年秋に満を持して登場!セーラーのスポイト
洗浄液とセットだったプラチナ、パラレルペンのおまけだったパイロット…セーラーはというと、なんとスポイトだけでの販売です。
それだけ聞くと割高感が否めないのですがクオリティが全然違います。
厳密に言うとクリーニングクロス、インク吸入ノズル、洗浄ノズル、注射器のような本体というセットです。
写真のように本体の先に洗浄ノズルを付けることでスポイトとして利用ができ、インク吸入ノズルに付け替えると使い切りかけて吸入が出来ないインクを無駄なく使うことができる二刀流です。
スポイトというよりは注射器みたいな形ですが…。
プラチナが洗浄液とセットで販売を行っている中、ボディ用のクロスやインク吸引器とセットにするなど企業努力が垣間見える製品だと思います。
販売を待ち望んでいたため発見して即購入しました!ありがとう、セーラーさん。

セーラー万年筆 万年筆 メンテナンスキット 14-1000-000
- 出版社/メーカー: セーラー万年筆
- メディア: オフィス用品
- この商品を含むブログを見る
まとめ
これで我が家には日本三大メーカーの洗浄用スポイトが勢揃いし、洗浄にかかる時間が大幅に短縮されることとなりました。
ちなみにプラチナのクリーナーキットにはプラチナ万年筆専用の他に、ペリカンやモンブランなどにも利用できるヨーロッパサイズのスポイトが入ったバージョンもあります。
隅々まできれいに洗浄したい方はスポイトの利用が大変おすすめです。
機会があればぜひ揃えて使ってみてくださいね!