普段クアラルンプール(KL)に住んでいる私ですが、年1回ほど格安チケットを狙ってプライベートで日本に帰っています。
特に今年のGWは有給消化をせずに10連休というカレンダーだったので、ここに合わせてチケットを探したところタイ航空、バンコク乗り継ぎで4万円というチケットに出会ったのです。
行きも帰りも乗り継ぎ時間は1時間半。
行きは全く問題なく乗り継ぎできた一方で、帰りの便で大変な目にあったのでした。
出発地の関空から感じていた怪しい雰囲気
関空で既に、今日なんかちょっとツイてない感じ?という雰囲気は感じ取っていました。
重量オーバーのスーツケース
実家に体重計が無かったので、適当に詰めて空港で測ることにしました。
タイ航空の預け入れ荷物制限は30kg1個だけですが…
体重計に乗せると3㎏オーバー。
日本に帰ると調味料や食料品をしこたま買いだめするのでいつものことです。
(ちなみに私は発券がずいぶん前だったので30kgでしたが、タイ航空は2019年4月1日以降発券の格安クラスは上限を20kgに変更しているので気を付けてくださいね!)
LCCと違い手荷物はあまりうるさく言われないので、液体以外の抜けそうなものを手荷物にすることにしました。
手荷物の総重量は軽く10kgを超しています。
バックパックとボストン。
これが地獄の原因の一つです。
前列への座席変更
チェックインは済んでいたのでバゲージドロップにだけ行くと、カウンターのお兄さんが「乗り継ぎ時間が大変短いので前列に変更させていただきますね」とのこと。
前列は(確か)予約に追加料金がかかるので、真ん中~後ろに座席をとっていました。
真ん中の列の通路側だと嬉しいです、と言うと、空いてるので変えますねって変えてくれました。
3列目くらい。乗ったら前方の席はガラガラでした。
KUL-BKK間ではそのように言われなかったのですが、おそらく機体が小さい(B777-300)ため降機時間がさほど変わらないためだと思われます。
関空バンコク間の飛行機はエアバス最大の2階建て飛行機、A380ですからね。
座席数は2倍ほどあります。
あとは単純に満席だったからかもしれません…。
そういうわけで大きい機体で乗継時間が短い人は前の方の席に変更されるみたいです。
関空発バンコク行きが1時間遅れた
搭乗時間にきちんと待っていると、出発が遅れるとのアナウンスが。
出発が遅れるのはよくあることです。
1時間以内であれば全く問題ないと思っていました。
マレーシア直行便ばかり乗っていたのですが、マレーシア航空もエアアジアも遅れて出発するのに飛ばしていくので予定時刻より早く着くということがあるあるだからです。
タイ航空も似たようなものだと思っていたら全然違いました…。
ただでさえ燃料費がスゴイA380では飛ばせないのか、安全性の話なのかは分かりません。
きっちり1時間遅れました…。
到着時間が出発時間の30分前!
到着したら出発時間の30分前。
搭乗時刻も過ぎています。
ゲートを出たら私の名前を書いたカードを持ったスタッフの方がいらっしゃるとばかり思っていました。
彼らに会えば乗れる確証があるみたいなものだと考えていて安心できますし。
でも誰もいない!
スワンナプーム国際空港は全然慣れていないのでどこへ向かっていいかもわかりません。
もう一人、ムスリムの女の子が走っていったので、とりあえず彼女を追って出口に向かって走ります。
10キロ以上の荷物を抱えて100メートル以上走ったところで交差点にたどり着きました。
ここからは全然わかりません。
乗継向けのサインはありませんでした。
まず自分のフライトのゲートがわからないのでそれをチェックしなければ!
すると男性スタッフの方が近付いてきて「クアラルンプール行きですよね?Cゲートなのでこちらに向かってください」と日本語で話しかけてくれました。
出口にはいませんでしたが、私のことを待ってくれていたのです!
乗れる!よし!
でも私が乗らないと飛行機は出れないので早くいかないと他の人を待たせてしまいますのでとにかく走り続けないといけません。
乗継にも荷物検査がありますがこれを出ると、この時点で出発15分前だったと思います。
よし、Cゲートは…と天井の案内板を見て驚愕。
「Cゲート あと900m 徒歩25分~30分」との表示。
いやいや。
もうすでに大荷物抱えて100m以上全力で走って息が絶えそうなのにあと900m!
普通なら出発の10分前には扉が閉まってしまうのでどう頑張っても定刻には間に合いません。
ジムのトレッドミルで走るのとは全く違います。
背中と手にある10キロを超える大きな荷物が体力を削ります。
人目を憚らずとにかく全力で向かうしかありません。
飛行機は乗り継ぎ待ちしてました
出発時刻ちょうどにゲート前へ。
KL行きの最終便なので乗り継ぎ待ちしてました。
ちなみに一番最後ではなく私の後ろにまだ3人くらい来ていたので、彼らも乗り継ぎ客だと思います。
ゲートについたときにはまともに喋れる状態ではなく、疲れ切っていたのでパスポートチェックのおじさんに笑われました。
無事座席に座り、飛行機は20分程度の遅れで離陸したのでした。
つかれたー。
ちなみにジムに通っているにも関わらず、次の日全身筋肉痛と疲労感で大変な中仕事をしました。
10キロ以上の荷物を背負って全力疾走なんてトレーニングはしないもの。
最短乗継時間を超えればチケットは取れる
どれくらい短い乗り継ぎ時間まで行けるのか、という話ですが空港や航空会社によって違います。
また国際線同士、国際線-国内線、国内線同士などでも変わるのです。
その空港や航空会社が定めるミニマムコネクティングタイム(MCT)さえクリアしていれば、予約番号が同じ乗り継ぎチケットが発券されます。
国際線同士の乗り継ぎ時間については
- タイ航空でのスワンナプーム国際空港は1時間20分
- ANAでの成田空港は45分
調べてて気づきましたが、MCTの設定が倍くらい違うということはそれだけ空港が広いってことなんですよね。
見ての通りミニマムコネクティングタイムは超ギリギリの乗り継ぎ時間です。
1時間20分がMCTに設定されている空港ですが私のチケットは1時間半…。
次の旅行も1時間半の乗り継ぎ時間ですがANAで成田乗り継ぎなのでさほど問題無さそうです。
あと日本だと出口でプラカード持って待っててくれるので迷うこともないです。
慣れている空港ならまだいいのですが、馴染みのない空港だと迷うので1時間半は少しでも何かあると大変でしたね。
特に国際線乗り継ぎがあるような空港はかなり広いので、余裕を持って乗れる最短時間は2時間くらいじゃないでしょうか。
短い乗り継ぎ時間でチケットを取ろうと考えている方へ
荷物は限りなく少なく、軽くしてください。
小さな子供やお年寄りを連れた家族連れは絶対お勧めしません。
少しでもフライトが遅れると本当に大変です。
発券できた場合、乗り遅れても保証してくれる
同一の予約番号で通常キャリアであれば最悪乗り遅れた場合も保証が効くので、その点ではとりあえず安心です。
少しの遅延くらいで乗り換えができる場合は、次のフライトは乗り継ぎ客を待ってくれます。
またその日の最終便であれば待ってくれる可能性が高いと思います。
私の知っているケースではうちの家族が乗った飛行機がシンガポールのチャンギ空港で悪天候のため2時間以上遅れたことがありましたが、乗継便の最終便は待っていました。
この時もうちの家族の後にも乗客がまだいて結局2時間以上遅れて出発しています。
複数便出ているものなら振替フライトになるかもしれません。
以前、関空→クアラルンプール→コタキナバル便で、一つ後の便に振り替えられたことがありました。
乗継時間の大変さは到着と出発ゲートの距離による
日本行きの乗り継ぎ時間も1時間半でしたが全く急ぐこともなく、免税店を見たりとゆっくりしていました。
家族と1時間くらい電話していたほどです。
なぜか
到着ゲートを出て、荷物検査を抜けたらすぐそこが日本行きの出発ゲートでした。
CゲートからCゲートなのでほとんど歩いていません。
それにクアラルンプール・バンコク間の飛行機はほぼ定刻で、バンコク・関空間が若干遅れていたことにもありました。
大変な思いをした帰りの便はEゲートからCゲートで1㎞以上です…。
飛行機は基本遅れると思った方がいいかも
飛行機のチケットには11時出発と書かれているでしょう。
しかし今まで何十回も飛行機に乗っていますが定刻通りに動くことの方が少ない気がします。
とはいっても30分以内の「誤差」が多いですし、なんだかんだ上空で調整しているのか定刻に近い時刻で到着します。
定刻通り出発したからと言ってまだ安心できません。
熱帯圏ではよくあるのですが、スコールなどで急に悪天候になることがあり、これが発生すると着陸できません。
着陸待ちでは渋滞が発生するので、天候が回復したからといってすぐに到着することも難しいため結構遅れます。
機内持ち込み荷物はとにかく最小限に(戒め)
飛行機が遅れるのはしょうがないことです。
でももしものことが起きて走らなければいけなくなったときに大きな荷物は本当に邪魔です。
財布とパスポートとスマホ+パソコン。
そんなもので良いです。
乗継時間が短い人は重い荷物はダメ、絶対です!
まとめ
MCTをチェックしてあまりギリギリであれば空港内ダッシュは予想した方が良いと思います。
小さな子供やお年寄りを連れている人は全くお勧めできません。
少しでも到着が遅れると本当に大変な目に合うので、国際線のハブ空港になっているような巨大空港では特に気を付けた方が良いでしょう。
最低でも2時間の乗り継ぎ時間は確保したいところですね。